「あの日の約束、もう忘れたの?」
百田夏菜子さん、お誕生日おめでとうございます。
応援し始めたときは、ポニーテールの快活な高校生で、部活をやるように週末ヒロインのももクロ活動をやっていたあなたが、もう25歳になったなんて。
なんだか不思議です。まだ応援し始めたばかりの気持ちなのに。
今まで、ほかの大好きなメンバー3人の記事を書いてきたけど、
私は百田夏菜子さん推し。それも、9年間変わらずずっと。好きになった時からずっと百田さん。
だから、正直言って何書いても説得力どころか人に読ませる気のない、ただの気持ち悪いオタクの文章になる。
他のメンバーのを書いたとき、偶然目にしていただいた推しの方々からありがたいお言葉を頂きましたが、
実際自分の推しのことを改めて書くのって絶対に難しい。
だってはっきりいえば推しに狂っちゃってるところからがスタートで、客観的視点も冷静さもクソもない。
もはや、自分が狂っちゃってることを自覚していることだけが取り柄みたいなもの。
なので以下は私の独白で、読むに値しない日記。
個人的主観で何でも書いてしまっている駄文。
でも去年は混乱の中で迎えたからこそ、今この時、言葉にして残しておきたい。
これからの節目でこの約束を思い出すために。
#
ももクロを好きになった人が一様に言う言葉がある。
「ももクロを好きになるってことは、誰推しでも、百田夏菜子を好きっていうことだから」
これは、不思議と夏菜子推したちというより、他推しの方がよく言ってくれる傾向にあるように思う。
大抵はセンターとリーダーを分業するアイドル業界において、夏菜子は今まで2枚の看板を背負ってきた。
一方、
百田さんが尊敬するアイドルでありセンターだった前田敦子(あっちゃん)は21歳でAKBを卒業した。
百田さんが仲が良い、リーダーだった高橋みなみ(たかみな)は、まさに25歳の誕生日にAKBを卒業した。
百田さんの同級生だった鈴木愛理ちゃんがエースとして所属する℃-uteは解散した。
百田さんの戦友だった和田彩花さん(あやちょ)は、リーダーとして引っ張ってきたアンジュルム(スマイレージ)を先日卒業した。
百田さんの目標だったSMAP兄さんは解散した。
同じく百田さんの目標だった嵐、国立に立つことを応援してくれた嵐兄さんたちは2年後に活動休止が決まった。
百田さんと雑誌で異例のリーダー対談を受けてくれた、リーダーの大野くんの言葉がきっかけだという。
百田さんは、アイドルグループのリーダーになって、センターになってもう12年目だ。
彼女の前を歩く人は年々少なくなっていく。
そのたびに私は自分に言い聞かせる。
当たり前じゃない。
百田夏菜子さんが一度も休まずももクロのリーダーで、アイドルでいてくれることは当たり前じゃない。
ももクロには永遠に続いてほしい。
もっともっと彼女たちが一緒にいるところを見ていたい。
でもどこかで強く思う。
それを強いてはならない。
重荷になってほしくない。
足かせになるのは嫌だ。
でもそれは、百田さんを思う気持ちと同じくらい、私が傷つきたくないだけ。
アイドルの彼女を好きだと思っていることが本当は百田さんにとって辛いことだったらどうしよう。
私が百田さんを好きな年月がどうしようもなく彼女を追い詰めていったらどうしよう。
その時に「だってアイドルだし、そりゃ卒業も解散もあるよね」みたいなスタンスでいれたら、傷つかずに済むと思える。
「だって、どんなに大きくなって国民的と言われるほど売れたって、ずーーーっと続いてるアイドルなんかないじゃん(笑)」
そう言えたら。
夏菜子は笑顔がとびきりかわいくて、優しくて、のんびりしていて、人間が好き。インスタが案外マメ。写真の心得はないはずなのに、不思議と良い写真を撮る。特にメンバーの写真がとびきり素敵。
夏菜子は、いつも目の前のことにまっすぐ。まっすぐで正直で、ズルをしなくて、嘘をつかなくて、人のいうことを聞けて、謙虚で、だけど感覚は庶民的で、この上なく地に足の着いた「人間」。
メンバー、スタッフ、共演者、夏菜子推しじゃない人たち。
誰からも愛される。誰もが彼女を褒める。
彼女はいつも「アイドルは最強だ」「ももクロを続けたい」と言ってくれる。
あまりにも、私に都合が良すぎる。
だから怖い。
一点の曇りもなく好きになってしまう現状が怖い。
意地悪な子だったら、不真面目な子だったら、したたかな子だったらなあ、粗が見えたらなあと思ってしまう。
それでもステージの百田夏菜子が好きだからって思って私は応援できるだろう。
実際、百田さん以外のアイドルについてはそう思って応援していたこともある。
私生活は問題だらけ、だけどパフォーマンスが素晴らしいから好き、そういうことは多々あった。
けれど、百田夏菜子を好きになるということには、割り切るポイントがどこにもない。
だからどんどん自分が怪物になっていくような気がして恐ろしい。
(いや、もうこう思っている時点で私は怪物ですね)
黒部の春の一大事1日目で、「吼えろ」を左手の拳を震わせて歌い上げる姿を見たとき、鳥肌が立った。心が震えた。
正直言えば、歌が格別とびぬけてうまいわけでも、ダンスが特別とびぬけてうまいわけでもない。
それでも私たちが百田さんのパフォーマンスににどうしようもなく惹かれるのは、涙が零れるのは、彼女が常にその美しい魂を削り取りながら、笑顔で私たちの前に立っていてくれるからかもしれない。
それは甲子園の9回裏にも似ているし、水泳競技の最後の折り返しターンを見るときの感覚にも似ているし、フィギュアスケートの4回転やトリプルアクセルのジャンプの瞬間を見守るときの感覚にも似ている。
百田夏菜子さんはアイドルアスリートだ。
瞬間瞬間の集中力と挑戦と勇気が結果につながっていくことをよく肌感覚で知っている。
その時その時を戦っている。
エビ中ちゃんやあーりんのライブを全力で楽しむ姿を見ていると、本当は、彼女はリーダーとしてセンターとして前に出るよりも端っこでわちゃわちゃしている方が好きなのだと思う。
おそらく生来の彼女らしくいられるのだと。
でもどんな時もダイヤモンドの先に立って、3人を、そしてその後ろにいる多くのスタッフを、背中に背負って立っている。
れにちゃんも言っていたけれど、「できない」と言わないし、言えない。
逃げ方を知らないところが、、それゆえに大きく傷を負うところが、ああ…主人公だな…と思う。
この話をするのは2度目だけど、あかりんが抜けてZになって初めて出した500円のZ伝説とDの純情の売上が芳しくなかった時の夏菜子のブログは、珍しく後ろ向きだった。
「これが現実なんですね」と言っていた。
だから同じ状況だった「笑―笑~シャオイーシャオ~」が初動で大して売れなかった時、私はショックだった。
夏菜子は今何を考えているだろう?って考えてソワソワした。
同じ状況の時に、せめて安心を与えてあげられないことが悲しかった。
そんな大昔のブログを知らない、もしくは忘れている夏菜子推しの一部は、「CDは無理に買わなくていいし買ってない」と呑気にもっともらしく呟いていた。
「ももクロちゃんは気にしないでしょ。」
ファンのあり方は自由だ。どう応援するかはその人が決める権利がある。私が文句を言う資格はない。
けど、あの時ばかりは、彼らがライブ中に叫ぶ「俺らが支える夏菜子」って何なんだろう?と思った。
口だけではなんとでも応援するけど、肝心な時自分本位、他力本願なファンですら道あかりだと信じて活動していかなければならないのが芸能活動なのだ。
彼女の言う「私たちを照らしてくれるペンライト」は次の日ふっと、突然に消えてしまうかもしれない。
どんなに彼女が誠実に生きていても真面目にアイドル活動に向き合っていても、自己都合で去っていく人たち。そっぽを向くひとたち。
そんな世界で、アイドルを続けてくれなんて無責任に強いることが、どんなに残酷なことだろう。
4年目の紅白に落選して、運営側が勝手に(と思ってる)卒業宣言をしたとき、夏菜子は一番傷ついていた。
もう努力しても尽くしても取り返せないことができた。
夏菜子の信条に反する事件だっただろう。
いまだに、川上さんの決断が正しかったのかどうかわからない。
きっと裏方にしかわからないことがあったんだろう。
それでも、私はあの時の川上さんを許せない。
(けど、こうやって本質を離れて「川上さんを許せない」と思う私は、川上さんにとってはしてやったりの人間なのだ。
あのひとは自分が表に出て悪者になることでももクロを守る人だから。ずるい。ずるい大人だ。だから、悔しいけど…誰よりも信頼できる。)
夏菜子が落ち込んでいた時にアルバムのデモテープとして受け取った白金の夜明けが、彼女の心に刺さり、重なったという。
【僕の心が今どんなに地獄でも 僕の周りの世界は今日も 普通の一日…】
このフレーズから始まるこの曲は、世間的なももクロが知るももクロではない。
夏菜子が「世間の知るももクロ」であるために、特別無理をしているとは、私は思わない。
けれど、同じ世界に生きているんだから、悲しいことが、辛いことがないはずがない。
そういう状況に陥った時、夏菜子は白金の夜明けのように、「今、世界に試されているんだ。」と自分を奮い立たせている。
1年前の百田夏菜子さんはあまりに何もかも見失って、消えそうだった。
聞けば、1時間半黙っていたと。そうだろう。彼女にとって、永遠だと思っていたものが、永遠に守りたいものが分裂するなんて。
けれど、彼女は自分のファンにいい顔する前に周りの人々を大事にできなければいつか破綻することを知っている。
私の推しは、順番を間違えない人だ。
だからこそ、彼女が「脳内百田夏菜子会議」を開いて出した答えは、「まず身近な笑顔を守りたかった。ファンの皆さんごめんなさい」だった。
全ての場所で頭を下げて回った。リーダーとして。グループの顔として。
立派だった。
私は、幕張メッセに、これからの4人のスタートを見届けるために行った。
けれど、夏菜子の言葉に、いい年して、しゃくりあげて泣いた。
分かっていても、笑顔でいることができなかった。
そして、
最後のあいさつで、夏菜子は「(こんなことがあって)ずっとついてこいなんて言えないけど…」と口にした。
息をのんだ。初めてだった。
ずっと笑顔で導いてきた主人公が膝を折る、その瞬間を見たみたいで。
瞬間的に嫌だ、と思った。
いつもみたいに「ついてこい!!」って、「泣いてんじゃねえぞ!!」って言って!!!って思った。無責任にも。
そうしたらそうできる。私たちは。百田夏菜子についてきたから。
でも夏菜子は言えなかった。
目の前のファンがみーーーんな泣いていたからだ。
(ファンを悲しませてしまった)ということが彼女を弱らせた。
あの時の私は彼女の努力と愛を受け取って、それなのに悲しんでしまった。
彼女を弱らせた一人だった。
力になれなかった。
今でも、あの時のことを思い出すと悔しい。
ごめんなさい、夏菜子。
だからこそ、バレンタインイベントは、春の一大事は、桃響導夢は、4人の正念場でもあったけど、モノノフの連日のリベンジ戦でもあった。
いつも以上にみんなが愛を叫んでいたって、多少無理してでも現場に来ていたって、そう思う。
みんな取り返したかったんだと肌で感じた。
夏菜子が後日、桃響導夢のために練習していた「Zの誓い」を歌いながら、その歌詞が胸に迫ってきたと言っていた。
【永遠だったはずの未来でさえも コワレモノと知って 人は戦士に生まれ変わる まずは胸に咲いた小さな夢を守るんだね それが Zという誓い】
あの時、全員が戦っていた。
桃響導夢のラストのあいさつは、「お前らみんな、ついてこーい!」は、ももクロ、TDFとモノノフ全員で取り返したからこその、夏菜子からのOKサインだった。
私たちの船頭は、もう一度旅に出ることを改めて宣言してくれた。
白金の夜明けは、アルバムの1タイトルだけれど、百田夏菜子の心境でもあった。
Zの誓いは、ドラゴンボールの主題歌のはずがあの時戦う百田夏菜子とももクロとモノノフの全てになっていた。
自分を見つめなおす。
力を合わせて乗り越える。
特に2018年のももクロは、まさに少年漫画だった。
ももクロの歌は、歌っている時は無我夢中であっても、ももクロの曲として生まれた瞬間からこんなにも百田夏菜子の生き方に寄り添っている。
だからこそ、「ももクロを好きになるってことは、誰推しでも、百田夏菜子を好きっていうことだから」と人は言うんだろう。
そんな夏菜子の、振り向いたらすぐ分かるところに、手が触れ合える位置に3人は立っていてくれている。
振り向いた彼女にうん、と力強く頷いて見せてくれる。
「ついていくよ!」「大丈夫だよ」「背中は任せて!」って笑顔で。
なんて素敵な仲間たちなんだろう。
ももクロの静と癒しは高城れにさんが、ももクロの動と冒険は百田夏菜子さんが、バランスよく飛ぶための両翼を玉井詩織さんと佐々木彩夏さんが。
そうやって今のダイヤモンドはひときわ輝いている。
…ここまで夕飯を抜いてまで書いていて思う。
私のこの文章には、ファンの傲慢しかない。盲目乙。
今にもバックスペースで全部消してしまいたいくらい独断にまみれてる。
明日には非公開にしてるかも。
けど、もはや恥もかき捨て、恥ずかしげもなく言う。
百田夏菜子は私のヒーローであり、スーパースターだ。
あなたの孤独について考えると震える。あなたの強さにいつも圧倒される。あなたの笑顔に救われる。あなたの言葉選びと決断の正しさに愛があふれる。
私にも、好きな人はたくさんいる。身近な人から、スターまで。
でもまだ四半世紀ほどしか生きていないけど分かる。
私にとって、もうこれ以上の「人間」にはもう出会えないに違いない。
好きの気持ちだけがばかみたいに膨らんで、百田さんを推し始めてもういよいよ9年目になってしまった。
もうこの気持ちがどこへも行ける気がしない。
夏菜子、私の人生に現れてくれてありがとう。
けれど、本当に…本当に駄目だと思ったらやめていい。疲れたら休んでいい。
あなたの生きてきた25年の誠実さやひたむきな努力をみんなが知っている。何も恐れなくていい。
あなたにはいつも笑顔でいてほしい。本気でそう思ってる。
けど…あなたの言葉をそのまま返すと、
ちょっぴりわがままを言うと、
ももクロを応援する私たちを見て、笑っていてほしいなあって思う。
そしてもうひとつわがままを言うとね、
どうか、この時間が永遠みたいに続いたらいいなあって…いや、続くんだって勝手に信じることを許してほしい。
私はもう泣かない、あの時みたいに不安にさせないって誓うから。
必ずあなたと、あなたの大切な仲間の3人を照らし続ける。最後まで。
そして私も自分の人生をおそろかにせず精一杯生きる。あなたに恥じないために。
約束するよ。
もし私が揺らいだときには、
「あの日の約束、もう忘れたの?」って
おひさまみたいに笑ってね。
あなたの決断をいつも応援しています。どうぞ、幸せでいてね。
2019.07.12
P.S
どうしようもないイカれたファンでごめん。頑張ったけど、何度推敲してもイカれたままだった。笑