れにちゃん、あのね。

れにちゃん、26歳のお誕生日おめでとう。
26歳でまだまだティーン並みに体が動くれにちゃん、本当にパワフルな女の子だなあと思います。

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れにちゃん、あのね。



ももクロ好きとしてもだけど、百田夏菜子推しとしてれにちゃんにはとびっきりの恩があるの。

去年一度目の前が真っ暗になってしまった彼女の手を握って、

一緒にいてくれてありがとう。



百田さんはリーダーとして、話すべき場面では話さなければいけない。決める場面では決めなきゃいけない。

そういう意味では、「百田夏菜子」としての感情は、ファンからは一番遠くなってしまう。どうしても。

「求められるもの」と「欲しいもの」と「目の前にあるもの」が違うときに、「求められるもの」を選ばないといけない時がある。


去年、「求められるもの」の最大公約数として「ももクロを続けること」があって、

でも彼女はそれが誰の意思なのか、誰の希望なのか、それを一時見失った。

自分がどんなに頑張っても叶わない夢があることを知った。

いつも明るく道を照らしてくれていた目の前のファンは泣いている。

大多数のファンは、続けてほしいと願っていたけれど、彼女はそうでない人の存在も同時に感じていたのだと思う。

「5人が最高でそれ以上はない」と思う人たちの存在。

そしてそれは、百田さん自身がずっと信じていたことで、
だからこそ余計にその無念が反響して彼女の心を蝕んだと思う。

結果「ずっとついてこいなんて言えないけど…」という、おおよそ…ももクロの百田さんらしくない、そして百田夏菜子らしい言葉がぽろっと出て、息を呑んだ。

「そんなことないよ!ついていくよ!」と思っていても、頭の冷静な部分で、その思いをこの子に背負わせていいものかと思った。



そんなとき、覚醒したのがれにちゃんだった。

百田さんの隣に立っていた、最年長の高城れにさんだった。


「いや私はそんなことは言わない!!!ずっとついてこい!!!!!」

そう言ったれにちゃんは、笑顔だった。

でも、3人の震える妹たちを背に、両手を広げて、守って立っているみたいだった。

すぐ感動して泣いちゃうし、不安になると目が泳いじゃうし、分かりやすいれにちゃんが(そして実際この日の「あの空」が不安でたまらなかったといっていたれにちゃんが)、

そこにいた全員のヒーローになった。

あのももクロ史上最悪のライブだった幕張の真の主役は、れにちゃんだった。



不思議だなあと思う。

今までももクロの後ろを守る守護神だったれにちゃんがここで夏菜子の代わりに「ついてこい」と叫ぶなんて。

ゴールキーパーが突然ロスタイムにドリブルを始めて敵地に入っていったみたいな感覚だった。

よくできたドラマとか、漫画みたいだった。


でも高城れにさんをずっと見て、推してきた人ならわかると思う。

彼女が積み上げた努力と、彼女が片時も忘れることのないモノノフを愛する心と感謝が彼女の口を開かせた。

いや、れにちゃん推しから見ればもっとたくさん予兆があったんだと思う。

こういうとき私は、フォワードの百田さん推しであることを理由に、ゴールキーパーのれにちゃんの安心感だけ勝手に享受して満足していたことに気付いて反省する。




けど、それからの高城れにさんは、とにかくすごい。

自陣を中心にフィールドの隅から隅まで走り回るその姿に目が離せない。


一番驚いたのが歌声だった。

極楽門かられにちゃんの声を聴いているけど、一人だけマイクの音量を上げてもらっているような、ふわふわして繊細な声だったはずなのに、いつのまにか声が太く、強くなっていた。
それどころか、透き通った芯が入っていて、海の中をまっすぐに泳ぐ。

(今思えば、ずっと前から3時間半のライブを2日間やった次の日にカラオケに行ってフル歌うような子だったんだから、喉も体も強かったのだ。)

そしてソロ活動の充実。

いつの間にか練習してウクレレを弾くし、いつの間にか永野さんとコントをやるようになった。

いつの間にか自分の番組のラジオを安定にこなすようになった。

いつの間にか頭の回転と誰とでも仲良くなれる性格を生かして毎週ジャニーズと戦うラジオをこなしていた。

(これが本当にすごい。ジャニーズのタレントたちと、ジャニオタに目くじらを立てられないように、そして極度に恐れて避けすぎもしないような、絶妙なコミュニケーションをとれる女性アイドルは少ない。)



特に、ソロコンは、ニコ生で鑑賞していたのに、片時も目が離せなかった。

見終わってもずっとほんわりと胸が温かかった。

れにちゃんは存在が丸ごとアイドルに向いていると思った。

何一つ無理がないんだもの。

女性アイドル業界で色々と炎上があるのは、女優やモデルやタレントやアーティストの足掛けとしてアイドル業が手軽だと思われているからだと個人的には思うんだけど、

れにちゃんは、そんな女性アイドル界に、アイドルになるべくして生まれてきた天性のひとなのだ。

人を愛することに真摯で、照れがない。

真面目で、明るくいようとする。

気が長くて、穏やかで、優しい。

そしていつも自然に笑顔でいる。

ネタ的な扱いをされてもむっとしたことは一度もない。

つまらなさそうにしているところを見たことがない。

ファンを本当に本当に心から愛している。

(あまりに愛しすぎて、プライベートでもノフを見つけると嬉しくて追いかけるくらい。)

れにちゃんはアイドルだ。

間違いなく、プロとかアマとかじゃなく、そこにいるだけで万人がそう思える人。

人はこういう人を「アイドル」と呼ぶんだと思う。

黒部のOPVの「笑顔の練習」のれにちゃんを見たとき、笑いながらちょっと泣いてる自分がいた。

1の時点で笑ってるじゃん!ってツッコミながら、この人が最年長だから、ももクロは今も続いているし…そしてこれからも続いていくと、私は信じられるのだと思った。

それも、私の大好きなももクロのまま、続いていくんだろうって。

きっとれにちゃんのこの笑顔が、玉井詩織さんを癒しただろう。佐々木彩夏さんを安心させただろう。あの時百田夏菜子さんを救ったんだろう。モノノフを温めてくれたんだろう。

そしてきっとこれからも・・・

本当にそう思える勇気をもらえた。

もしも強い風が吹いて、光が消えても、

この手をきっときっと離さないでいてくれる。


そして願わくば、れにちゃんにとって私も、そうでありたいなと改めて思う。



れにちゃん、あの時、夏菜子の手を握っていてくれてありがとう。
妹たちに「大丈夫」と思わせてくれて、ありがとう。

そして、いつもいつもファンを愛してくれて本当にありがとう。

これからも、あのれにちゃんに甘えた、そしてれにちゃんが大好きな3人の妹たちを、どうぞよろしくね。